4月の更新②『えんじぇるめいと』

小学生の時「りぼん」を購読していました。まわりはちゃおとなかよし勢しかいなくて一緒に感想を言い合える友達はいなかったんですが…今でも特定の作品を追っています。

連載は全部把握してないのですが読み切りぞろいの増刊を電子で読むことがあります、本誌の連載の番外編から興味を持って単行本を買ったりしています。

最近完結巻の出たえんじぇるめいとという作品がいろんな意味で「りぼんで…!?」となったのでここで感想とちょっとした考察を書いていきたいと思います。


えんじぇるめいとのストーリー

舞台は天国、死後の世界で主人公の「のわ」はえんじぇる学園に通うことになりました。のわは生前病気により一度も学校に通えることなく10歳でなくなってしまった。えんじぇる学園では2人1組で課題をこなしていく必要があるのだが「んと」は性格態度が悪い悪魔とあだ名が付けられるほどの問題児でのわはんととペアを組むこととなり…

えんじぇる学園で一人前の天使になるために奮闘するハートフル学園物語


…なんですが、かわいい絵柄にド重い過去があるキャラがちらほらいて先述した「りぼんで…?」となる作品なんですね。 絵柄とのギャップがまどマギ味を感じましたね

 とはいえストーリーは王道でえんじぇる学園の先生たちはいい人(?)、のわの行動はとても温かくて重い過去を持つ子達はのわの言葉に救われています。序盤はいいように利用されりしてますが


過去

のわのペアである「んと」は意地悪な印象がありますが言いたいことはハッキリと言うのでのわとは真逆の性格で時には読者の言いたいことを言ってくれる場面もあり見ていて面白い

そんなんとの過去は母親と再婚相手から虐待やネグレストを受けており、学校でもいじめにあっていた過去があり最期は母親からの言葉をきっかけに自殺をしてしまっていたのでした。多分作中内屈指の胸糞回だと思いますね。当時その回のりぼんを買っていたんですが、別冊付録にも同作者によるいじめがテーマの漫画が掲載されておりWパンチをくらいました。あっそっちはいじめっ子たちが報復されてました!!やったぜ!!!!(なお主人公)

話を戻して…物語では「のわ」の生前の話が絡み、実はのわは本来70歳くらいまで生きることができたのですが、とある事情で10歳で亡くなることになりました。 のわの人生があっという間に終わってしまい無念でしたが、のわがいたからこそ救われた子が何人もいるので何とも言えないんですよね…。


救いと

終盤では「のわ」のご両親が登場し、のわの死後の様子が伺えます。自分の子供が早くに亡くなるって本当に辛いと思います。 描かれてこそいませんがえんじぇる学園にいる子達も親が恋しい時があったかもしれません。

のわのご両親を見守ったあと、無事に一人前の天使になることができました。

そして最終回で「のわ」と「んと」が生前、んとが天使になれた理由が判明して大変感動しました。 のわが作品を通してずっと誰かのために、見返りなんて考えないで動いていてその純粋さがきたねぇ大人になった私の心を浄化させます。



以下考察とか色々

本編や単行本のおまけを見るにかなり設定が細かく考えているのでは?と思ったので重大なネタバレを避けつつ語ってみます。浄化した心汚し直します。きったねぇ大人復活

名前

最終巻にて名前は死因に紐づいていると判明しました。 私てっきり「人間時代の名前の頭文字を抜き取っただけ(んと君は「○んと」って名前)」と思っていましたがしっかりとした理由がありましたね、ただ当たらずも遠からず、きら、ぐれ、るるとか一文字つけたら名前っぽい子もいるんで基本はそんな感じかと思いますがてて、ふう、ねもとどうやったら名前になるん?な子もいるので本当に人間から天使の名前に変換方法が気になりますね。 あと準レギュラーだったゆきちゃんというキャラの死因がとんでもなく気になる

年齢・種族

またもや最終巻の名前の法則を見て、えんじぇる学園に通う天使たちの生前の姿ってバラつきがあるんじゃないかなって思いました。1話にて死んだ後強制的に入学手続きがあったり、後半に登場した先輩キャラが14歳で亡くなったと説明があったのでので基本的に死後天使になったら必ず通わないといけないとかですかね。天使の義務教育的な

入学時は同じくらいの外見年齢でしょうか、のわちゃん・んと君は10歳と明確な描写がありますが他の生徒は10歳以下もしくは10歳以上とかいるんじゃないかなと思ってます。精神年齢なのか大人っぽい子もいるし、あと国籍違いとかもあるのかな。

もう一つ気になるのが、のわちゃんのクラスにいるぽちの紹介に「犬みたい」とありますが生前は本当に犬だったんじゃないかな、巻数が続けばクラスの子たちの生前の姿あったのかな

神様・先生たち

作中では登場しなかった神様、一方えんじぇる学園の先生たちはモッフモフの雲の妖精みたいな姿、天使たちは人型のままで天使と先生との違いはなんだろう?先生も天使じゃないの?もしかして1話にいた学園長が神様なんじゃね?先生たちは神の分身で死んだ魂を回収したり天使を育てたりしてるんじゃね?と思ったりしましたが先生に関しては天国製の雲が意思持った個体なのかもしれません。QBタイプじゃなくてよかった

自殺した人間

んと君の天使の輪は黒くてただれたような状態ですが、作中では自殺した魂につけられるもので、本編に出てきた書物には「罰である、許されない」と書いてありました。

が、先生達は自殺した子の記憶を消して様子見をする等の処置をしており自殺をしたことへ怒っている描写はありませんでした。

許されない、とありますがそもそもキリスト教はじめ宗教全般では自殺は「大罪」なのでそう書かれているのではないでしょうか、キリスト教では自殺は神への反逆、イエスの救いを拒否した行動と言われているので天国でもそのような扱いで天使の輪を黒色にしているのかも、とはいえいつの時代もいろんな要因で苦しくなって自殺を選ぶ人間はいるでしょう、自殺した当人より周りが原因なことが多いので先生たちも自殺を責めるようなことはしないと思います。

伏線

最終巻にて別の展開を差し込む予定があったとこぼれ話があり全巻読み直してみたらその子の登場してる一部の表情が他の子達と違う…!しかもさりげないコマにもあって実際そんな展開になったらお辛いけどその後の感想は絶対「伏線すげぇ…!」ですよ絶対、次回作期待します。


加害側は?

綺麗なおわりだったけどやっぱり言及してぇよ…!過去の描写の話ィ…!

作中登場した子達は病気や事故、虐待や殺人で亡くなった子がいて、登場はしていなかったけど老衰や処刑という死因もあるらしい、そういう死因区分もあるんだ。

虐待や殺人(処刑)をした側は死後どうなるのか?

加害をした側が死んだら天国に行けるのだろうかという疑問だが、作中登場した本のタイトルから推測してみると

  • 天 … 天国、えんじぇる学園がある所
  • 地 … 地球、人間がいる所

と、実際は地獄は存在していなくて死んだら皆天国(天の国)に行くとのではないか。

またキリスト教の話になるんですが万人救済説っていうものがありまして、「神を信じても信じなくても死ねば誰でも天国に行くことができる」考える人がいるんですね。 その万人救済みたいなシステムがえんじぇるめいとでもあるんじゃないかと思ってます。

ただ人を殺めるって自殺した人間と同じ、いやそれよりも「大罪」だと思うんですよ。天使の輪が白くて綺麗な形なんて絶対ないと思うんですよ。

 最終話で「なんで黒い天使の輪なのにえんじぇる学園に通えたんだろう」という疑問があるんですが、本来なら黒い天使の輪の天使はえんじぇる学園に通わずに別の所に行くのか?地獄コーナーある?

 もし仮に地獄があった場合どんな人間が行くのか、軽く調べると「イエスや神を信じず救済を拒否し続ける人、罪を悔い改めないまま死んだ人」とある。

 犯罪をしたけど罪を認めて反省して更生した人は天国にいけるが反省もせず自分は悪くない、悪いのはあいつだ。なんて自分の非を認めなかったら地獄行きになる。ってことですかね

 えんじぇるめいとの天国には生前の姿が映る「思い出の泉」魂ごと消滅させることができる「消滅のトンネル」があります。 前者はわかるとして後者は目を疑った。天国でこのトンネルが必要になる機会があるんだ

 本来、黒い天使の輪ではえんじぇる学園に入学出来ないのかもしれません、なんなら過去には消滅のトンネルを使って魂ごと消していたのではないか…


おまけ

えんじぇるめいとに描かれた加害者側が死後天国に行けるかどうか予測してみました。直接手にかけたのは★で区別しておきます、2人しかいねぇ。

・んと君の母親

 …原因その①再婚前からネグレクト気味、自殺後警察からの事情聴取や葬式が終わったあとも「死んでも私を不幸にさせるの!?」とか被害者ぶってそう、反省って単語辞書になさそう。 虐待跡あるから逮捕されてそう。

・その再婚相手

 …きっかけ&原因その②。思い通りにいかなすぎると暴れるというのなら多分子供がいない人と再婚しても嫁をDVしそう、結婚向いてないカモ!婚姻届から辿られて逮捕されると思う。

・んと君のクラスメイト

 …最初はショック受けそうだけど大半が大人になったらいじめたこと覚えてなさそう、なんなら親の方が私たち悪くない!とかいいそう。

んと君の担任

 …永続的にダメージ食らってそう、全責任負わされそう。 最初こそ逆ギレするも最後の八つ当たり思い出して精神病みそう、責任の板挟みがあったものの最後まで心配をしていたから正直この人だけは同情の余地有り。

★きら君の母親

 …カウンセリングによっては反省しそうだが反省しなかったらもうダメじゃないですかね、虐待で全国ニュースになってそう。

・わむちゃんの親友

 …間接的に殺したし死んだ瞬間を見たからジワジワと自責の念で精神がさらにやばくなるか第二のわむちゃんみたいな子を探すか彼氏をつくって日々不安定ながらも生きていそう。

(おまけ)★?ぐれちゃんの家族

 …描写がないので何とも言えないが(本人の回想だとちょっとした小言程度だけど)死因が虐待とあるので意図的に死ぬようにしたと推測できる…。


うーん…描写的に他責っぽいキャラばっかで救いようがない人間って印象ですね…同作者の読み切りの「うそつきいおちゃん」も母親の無関心が原因で主人公が虚言癖になったりしたので

あとのわちゃんの寿命を短くした犯人も言及こそないけど消滅のトンネルくぐらされたりして…?

設定だけで色々考察ができますね本当深いぞ…えんじぇるめいと

卒業

えんじぇる学園を卒業したあと天使たちはとどまったり、人間に生まれ変わる事になるんですが…んと君の本当の父親もえんじぇる学園に通ってたとしたら卒業してもう生まれ変わってるのかな、生まれ変わる時期によったら年近くなってるかもしれませんね。なんなら巻数が続いていたら父親と再会なんてこともあったかも…そんな展開あったらさらに泣いてまう。


最後に

全5巻のボリュームでワクワクさせるお題や可愛らしい制服や背景、のわちゃん達天使の世界と細かい設定や散りばめられている伏線など何回も読み直したくなる本でした。

んと君が言いたいことズバズバ言ったりイヤミを倍返し(物理)したりとダークな側面がありつつもガラッと空気を変えるんと君はまさに清涼剤のよう、こういうキャラがいると読むのが楽しくてしょうがないんだなぁ

ところで先日投稿したガンドレスも「エンジェル」という単語がありますがそれ関係で作ったわけではないことをここに誓います。ちゃうねんまじ偶然やねんて

ぷらむギーの庭

洒落た感を出そうと してたんだけどなぁ…

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